レケンビ外来
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アルツハイマー病治療薬レケンビ®（レカネマブ）について
令和5年12月20日に新しいアルツハイマー病治療薬であるレケンビ®（レカネマブ）の製造販売が承認され発売されました。
当院においても、この薬を安全かつ適正に使用できるように体制を整え、令和6年2月より運用を開始しています。
アルツハイマー病は脳の中にあるアミロイドβという変質したたんぱく質が沈着することから始まると言われています。
正常な状態ではアミロイドβは産生されてもバラバラのまま脳から取り除かれますが、アルツハイマー病の人ではかたまりを作って脳の中にたまってしまいます。
このかたまりが神経細胞を障害することで、働きが落ち、数が減り、脳の萎縮が生じて認知症を進めると考えられています。
レケンビ®（レカネマブ）は、このアミロイドβを脳内から除去する働きがあり、
それにより病気の進行を抑えることができます。
従来の薬剤にはない病気の原因に直接作用する新しい治療薬です。
軽度のアルツハイマー病もしくはアルツハイマー病に基づく軽度認知障害（MCI）の方を対象としており、
投与までにはいくつかの検査が必要になります。
この薬剤は特殊な治療薬のため福岡県内でも治療を行える医療機関は限られています。
そこでレケンビ®（レカネマブ）による治療対象となる方が、
はじめて当院を受診されてから実際の薬剤投与までの流れを簡単に説明させていただきます。
当院においても、この薬を安全かつ適正に使用できるように体制を整え、令和6年2月より運用を開始しています。
アルツハイマー病は脳の中にあるアミロイドβという変質したたんぱく質が沈着することから始まると言われています。
正常な状態ではアミロイドβは産生されてもバラバラのまま脳から取り除かれますが、アルツハイマー病の人ではかたまりを作って脳の中にたまってしまいます。
このかたまりが神経細胞を障害することで、働きが落ち、数が減り、脳の萎縮が生じて認知症を進めると考えられています。
レケンビ®（レカネマブ）は、このアミロイドβを脳内から除去する働きがあり、
それにより病気の進行を抑えることができます。
従来の薬剤にはない病気の原因に直接作用する新しい治療薬です。
軽度のアルツハイマー病もしくはアルツハイマー病に基づく軽度認知障害（MCI）の方を対象としており、
投与までにはいくつかの検査が必要になります。
この薬剤は特殊な治療薬のため福岡県内でも治療を行える医療機関は限られています。
そこでレケンビ®（レカネマブ）による治療対象となる方が、
はじめて当院を受診されてから実際の薬剤投与までの流れを簡単に説明させていただきます。
1. 予約について
毎週火曜日・金曜日の【レケンビ外来】をご予約ください。
完全予約制ですのでご注意ください。
予約は地域医療連携室が対応しています。
093-921-0560(代表)「レケンビ外来の予約希望」とお伝えください。
※診療情報提供書を持参されることを推奨しています。
2. 初回受診について
診察に加えて簡易的な認知機能検査を実施します。
基準をクリアした場合にＭＲＩ検査の予約を行います。
※ペースメーカーを装着されている患者様はＭＲＩ検査ができない場合がございます。
3. 受診２回目について
ＭＲＩ検査とより詳細な認知症状の調査を実施します。
基準をクリアした場合にアミロイドPET-CT検査の予約を行います。
4. アミロイドPET-CT検査について
当院の系列グループである
北九州健診診療所PET画像診断部(北九州PET健診センター)にてアミロイドPET-CT検査を受けて頂きます。
アミロイドPET-CT検査では、アミロイドβプラークに結合する薬を投与して、
アミロイドβプラークの沈着の程度を画像化することができます。
脳脊髄液検査でもアミロイドβを調べることは可能ですが、
当院では低侵襲なアミロイドPET-CT検査を推奨しています。
検査費用は３割負担の方で45,000円程度となります。
5. 受診３回目について
初診時からの診察とその後の全ての精密検査の結果を元に検討し、レカネマブ（レケンビ®）投与の対象に該当するか否かを説明させていただきます。仮に適応となった場合には初回投与からの治療スケジュールを作成します。
6. 受診４回目以降について
レケンビ®（レカネマブ）の初回投与となります。
治療は2週間に1回、1時間半程度の時間をかけて点滴をします。
使用期間は原則1年半です。
また、投与開始後は脳の腫れや出血などの副反応が生じる可能性があるため、定期的なMRI検査が必要になります。
通院頻度が多いことも注意を要しますが、治療費が高額になることにも注意を要します。
自費の場合だと年間300万円程度の薬代に加えて診察費や検査費用がかかります。
ただし、レケンビ®（レカネマブ）は保険適応です。
『高額医療制度』を用いることで費用を大幅に下げることができる場合があります。
レケンビ®（レカネマブ）の投与量(体重)、年齢や所得によって費用は大きく変わりますが、
例えば70歳以上の一般所得層の方なら年間144,000円が上限となります。
詳細な費用に関しましては医事課までお問合せください。
毎週火曜日・金曜日の【レケンビ外来】をご予約ください。
完全予約制ですのでご注意ください。
予約は地域医療連携室が対応しています。
093-921-0560(代表)「レケンビ外来の予約希望」とお伝えください。
※診療情報提供書を持参されることを推奨しています。
2. 初回受診について
診察に加えて簡易的な認知機能検査を実施します。
基準をクリアした場合にＭＲＩ検査の予約を行います。
※ペースメーカーを装着されている患者様はＭＲＩ検査ができない場合がございます。
3. 受診２回目について
ＭＲＩ検査とより詳細な認知症状の調査を実施します。
基準をクリアした場合にアミロイドPET-CT検査の予約を行います。
4. アミロイドPET-CT検査について
当院の系列グループである
北九州健診診療所PET画像診断部(北九州PET健診センター)にてアミロイドPET-CT検査を受けて頂きます。
アミロイドPET-CT検査では、アミロイドβプラークに結合する薬を投与して、
アミロイドβプラークの沈着の程度を画像化することができます。
脳脊髄液検査でもアミロイドβを調べることは可能ですが、
当院では低侵襲なアミロイドPET-CT検査を推奨しています。
検査費用は３割負担の方で45,000円程度となります。
5. 受診３回目について
初診時からの診察とその後の全ての精密検査の結果を元に検討し、レカネマブ（レケンビ®）投与の対象に該当するか否かを説明させていただきます。仮に適応となった場合には初回投与からの治療スケジュールを作成します。
6. 受診４回目以降について
レケンビ®（レカネマブ）の初回投与となります。
治療は2週間に1回、1時間半程度の時間をかけて点滴をします。
使用期間は原則1年半です。
また、投与開始後は脳の腫れや出血などの副反応が生じる可能性があるため、定期的なMRI検査が必要になります。
通院頻度が多いことも注意を要しますが、治療費が高額になることにも注意を要します。
自費の場合だと年間300万円程度の薬代に加えて診察費や検査費用がかかります。
ただし、レケンビ®（レカネマブ）は保険適応です。
『高額医療制度』を用いることで費用を大幅に下げることができる場合があります。
レケンビ®（レカネマブ）の投与量(体重)、年齢や所得によって費用は大きく変わりますが、
例えば70歳以上の一般所得層の方なら年間144,000円が上限となります。
詳細な費用に関しましては医事課までお問合せください。