社会医療法人北九州病院 北九州総合病院

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診療科・センター

脳神経外科
脳神経外科写真02
脳神経外科では、脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍、水頭症、物忘れ外来など幅広く診療を行っています。診断、治療を行う際は患者様やそのご家族の方に病態や治療内容がわかかるように、できるだけ丁寧にお伝えすることを心がけています。当科ではほぼ全員の入院患者様にリハビリテーションを行っています。リハビリテーション部と毎朝カンファレンスを行い患者様の状態を把握共有し、できるだけ病前の状態に近づいてもらえるように努めています。充実した医療が提供できる体制となっており、地域医療の一翼を担うことができればと考えています。

診療科の特徴

2016年5月新病院移転とともに脳卒中ケアユニット(SCU)6床を開設。2017年1月から脳卒中センターを再開するとともに脳卒中ホットラインを再開しました。
具体的には、脳卒中専用ダイヤルにより救急隊からわれわれ脳神経外科医が直接コールを受け、24時間365日体制で迅速に脳卒中患者さんの受け入れが行うことができるようにいたしました。また、施設基準を満たした、脳卒中ケアユニット(SCU)6床を開設し脳卒中患者さんに対し超急性期から集中的看護、リハビリを含めたチーム医療を提供できる体制を整えています。SCUで治療することにより、脳卒中患者の死亡率の減少、在院期間の短縮、自宅退院率の増加、長期的な日常生活能力と生活の質の改善を図ることができ、脳卒中ガイドラインでもSCUの設置が強く推奨されています。SCUでの治療は概ね1~2週間で終了しますが、後遺障害が続いている場合引き続きリハビリテーションが必要となります。そのような場合近隣の回復期リハビリテーション病院に転院し、さらに治療を継続していくことが可能です。一部の回復期リハビリ病院には当科スタッフが週に一回、回診に伺っており密な連携をとり診療にあたっています。
 

脳梗塞に対する超急性期治療

t-PAを用いた血栓溶解療法は当初、発症3時間以内の脳梗塞患者さんに使用可能でありましたがその後4.5時間まで適応が拡大され、一定の予後改善効果を示しています。しかし、硬い血栓、特に慢性心房細動を背景とした心原性脳塞栓症の場合は血栓が溶解できない場合も多く問題が残されていました。こういった急性期血管閉塞症例に対して血管内治療で血栓を回収し再開通することにより、予後が改善することがランダム化試験により明らかになりました。当科でも種々のデバイスを用いて積極的に治療を行い2022年は16症例に施行し良好な成績を示しています。超急性期脳梗塞患者さんの予後改善に24時間体制で努力しています。

対象疾患/診療領域

手術内訳は以下の通りである。

脳腫瘍 10
動脈瘤クリッピング 18
動脈瘤コイル塞栓術 8
頚動脈内膜剥離術 5
頚動脈ステント留置術 4
脳内血腫除去術 18
脳血管バイパス術(STA-MCA) 4
外傷性頭蓋内出血に対する開頭血腫除去術 6
慢性硬膜下血腫に対する穿頭洗浄術 47
短絡術シャント術 19
その他 33
血栓回収療法 15
その他血管内治療 5
合計 192

本院で脳神経外科治療を受けた患者さんへのお願い

現在、当院では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND) 」に協力しています。
2018年1月から当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させて頂き、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の脳神経外科部長 出井 勝にその旨お申し出下さいますようお願いいたします。

JNDについての詳細はこちらをご覧ください。
また、その他研究事業についての資料の閲覧を希望される方は、研究班ホームページをご参照ください。