社会医療法人北九州病院 北九州総合病院

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診療科・センター

膠原病内科・糖尿病内科

診療科の特徴

膠原病とは、からだを外敵から守るリンパ球や、抗体といった免疫システムに異常が生じ、自分自身のからだを攻撃してしまう自己反応性リンパ球や、自己抗体により生じる自己免疫疾患の総称です。膠原病の病態は完全には解明されておらず、難治性、多臓器にわたる多彩な症状を生じ、日常生活に支障を来す事もあります。膠原病診療においては、高度に専門的な医療が提供できるよう、内科における各専門科だけでなく、呼吸器外科、整形外科、耳鼻咽喉科など、各診療科との緊密な連携を図る必要があります。膠原病の中には、必ずしも典型的な症状を呈さず、原因不明の発熱や、筋・骨格系の異常を呈する症例もありますので、疑わしい場合は遠慮なく当科へご紹介(ご相談)下さい。

当科の糖尿病患者は、2型糖尿病患者が多数を占めますが、1型糖尿病患者も約10%含まれており、内服治療あるいはインスリン治療により患者個々の病態にあった適切な治療を提供します。また、教育入院を行う一方、重症の糖尿病性慢性合併症を有する患者のケアも他科との協力体制の元にきめ細かく行います。内分泌疾患に関しては、下垂体腫瘍や尿崩症などの下垂体疾患、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患、クッシング症候群や原発性アルドステロン症などの副腎疾患といった内分泌疾患全体について、診断から治療に至るまで外来および入院での幅広い専門的診療を行います。 

担当領域の疾患はいずれも専門性の高い難治性内科疾患でありますが、全身疾患を通じて内科全般を総合診療し、地域医療機関よりご紹介頂く患者さんをしっかりと診療し、プライマリケア、地域に根差した医療を実践して参ります。

対象疾患/診療領域

膠原病内科では、代表的な膠原病疾患である関節リウマチの他、全身性エリテマトーデス、強皮症、血管炎症候群、皮膚筋炎・多発性筋炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病、強直性脊椎炎、成人発症スチル病などの特定疾患を中心に幅広く免疫・炎症性疾患を診療しております。

糖尿病内科では、糖尿病、骨粗鬆症、肥満、メタボリック症候群などの代謝疾患に加え、下垂体疾患、甲状腺疾患、副腎疾患など内分泌疾患を診療しております。

患者さんへのメッセージ

難治性内科疾患である膠原病疾患に対して、抗サイトカイン療法や免疫抑制療法などの先駆的治療を精力的に遂行致します。また、患者様の全体像を捉え、患者様の立場に立ち、医学的根拠と問題点に立脚した系統的医療を行い、安全かつ適切な先端医療で膠原病疾患の寛解を目指します。
今や糖尿病は国民病であり誰もが糖尿病になる可能性があります。糖尿病は万病の元と言われるほど様々な合併症を引き起こしますが、早期は自覚症状が出にくく気がついた時には様々な合併症が進行してしまっている可能性もあります。早期発見・早期治療が大切ですので、糖尿病に関して不安をお持ちの方は気軽にご相談ください。
当科は、産業医科大学第1内科学講座(膠原病リウマチ内科、内分泌代謝糖尿病内科)より派遣されます常勤医師4名、非常勤医師5名の合計9名で診療を行っており、質の高い医療、患者さんの全体像を捉えた、患者さんの立場から診療を心掛けています。より高度な医療が必要な場合は大学病院に紹介して適切な治療を導入、安定した状態となった後は当科にて一貫した診療を継続します。