社会医療法人北九州病院 北九州総合病院

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循環器内科

各種検査

心電図検査

心電図では不整脈だけではなく狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の診断もできます。不整脈のある患者さんに対しては、より詳しく調べるため従来からの24時間心電図(ホルター心電図)を行う他、植え込み型ループ心電計を皮下に植え込み、長期に渡り不整脈を調べる事も可能です。この検査では日中の心電図だけではなく、夜間の寝ている時の心電図も記録されるため、症状がない不整脈に対しても診断を行う事ができます。
不整脈が見つかれば投薬治療を行いますが、薬剤で治療できない不整脈(徐脈:脈拍が遅くなったり、心臓が一過性に停止する不整脈)に対しては、ペースメーカー植え込み術も行っています。ペースメーカー植え込み後も定期的にペースメーカーチェックを行い、電池の残量が少なくなれば電池の入れ替え手術も行っています。
ペースメーカー植え込み術は局所麻酔で1~2時間程度で終了し、1週間後のチェックで問題なければ退院が可能となります。電池の入れ替え手術は30分~1時間程度で終了し、こちらも1週間~10日程度で退院が可能となります。

エコー検査

体の表面から超音波を当てる事により、心臓の大きさや、ポンプ機能(収縮や拡張)、心臓の動き、心臓の中にある弁の形態や開閉具合(弁膜症の有無)を評価します。また、心臓内に血の塊(血栓)が無いかどうかもチェックします。さらに、ドップラー検査では心臓での血液の流れや速さを測る事もできます。
検査時間は一般的に20~30分程度で(検査の目的によっては、もう少し時間がかかる事もあります)、痛みもなく体の負担もありません。超音波は妊婦さんの検診にも使われているように人体への影響もありません。
心エコー検査では心臓病の診断や今後の治療方法・治療効果の判定にも役立つだけではなく、心臓に問題がなさそうな患者さんでも、大きな手術の前により安全に手術を受けて頂くために心エコー検査を行う事もあります。また、エコー検査は心臓だけではなく、頸部の血管の検査を行う事により脳への血流状態をみて動脈硬化の判定を行ったり、下肢の動脈や静脈の血管・血流異常を判定するのにも使用しています。
医師だけでは迅速な対応が困難なため検査技師の協力の下で、紹介時や初診時にエコーを行える環境を整えています。

心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査は、狭心症や心筋梗塞などの原因となっている心臓を養っている血管(冠状動脈)の異常を調べる検査です。手首の動脈から直径1~2mm程度の細い管(カテーテル)を心臓に入れて心臓の血管を直接調べるもので、検査時間は約30分で検査後は歩行が可能です。手首の血管から検査を行う理由としては、検査に伴う侵襲の低さや止血に伴う合併症の少なさ、検査後の安静時間や入院期間の短縮が挙げられます。
入院期間は検査入院で1泊2日~2泊3日、血管内治療の場合も同様に1泊2日~2泊3日程度です。年齢層にかかわらずCTO(慢性閉塞病変)や分岐部病変、石灰化病変などの複雑病変にも治療の適応を拡げ、高齢者も含め出来るだけ低侵襲で質の高い医療を目指しております。

冠動脈CT検査

今までは心臓カテーテル検査でしか分からなかった冠状動脈の走行や狭窄、閉塞を評価することができます。外来での検査が可能で、カテーテルを使用することなく点滴から造影剤を注入することで冠状動脈の評価が可能なため、カテーテル検査と比べて身体的負担も少なく検査費用も安価となっています。
また冠状動脈評価だけではなく、肺や大動脈の評価も同時に可能となっています。解剖学的構造の把握が可能なため、生まれながらにある心臓や血管の走行異常を発見することもできます。
陰性的中率が非常に高いため、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの冠動脈疾患のハイリスクな方のスクリーニング検査にも非常に有用な検査です。
狭心症や心筋梗塞が気になる・・・でも、入院での検査には抵抗がある方は、外来でのCT検査をお勧めいたします。