マンモグラフィ撮影
マンモグラフィ検査は、原則として、「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師」の資格を有する女性放射線技師が撮影を担当いたします。専用の機械を用いて、乳房を薄く引き伸ばし圧迫して撮影します。圧迫することにより乳房の組織や病変を詳細に写すことができます。通常は両側の乳房上下・左右の2方向(計4回)の撮影(検査時間:約10分)となりますが、症状に応じて追加撮影を行う場合もあります。当院では、3D(トモシンセシス)撮影機能を搭載した最新のデジタル式乳房X線撮影装置(マンモグラフィ)を導入しています。
※トモシンセシスについてはこちらをご覧ください。
※トモシンセシスについてはこちらをご覧ください。
マンモグラフィ検査の手順
- 放射線科総合受付で受付後、検査室の前でお待ちください。放射線技師が順番にお名前をフルネームでお呼びいたします。なお、順番が前後することがありますが、ご了承ください。
- 検査前に検査着に着替えていただきます。
- 検査終了後は各診療科にお戻りください。
- ご不明な点や気になることがあれば、担当の放射線技師にお尋ねください。
検査中の注意事項
- 妊娠中またはその疑いのある方は事前に主治医にお申し出ください。
- 圧迫の際、個人差はありますが痛みを伴うことがあります。様子を伺いながら撮影をいたしますので、痛みが強い場合はお申し出ください。
- 若年の方、乳腺の発達した方、授乳中の方、手術後の方などは十分な圧迫ができないことなどにより撮影ができない場合がありますので、該当する方は事前に主治医にご相談ください。
- 一般的には、月経開始後2、3日~10日頃が、検査に適しているとされています。特に月経前1週間は撮影時の痛みが強く現れるため、受診の際はこの期間を避けることをお勧めします。
- 放射線科受付後、授乳中の方は検査前に搾乳を行っていただくことがありますので、事前に放射線技師にお申し出ください。
トモシンセシス
トモシンセシス(3Dマンモグラフィとも呼ばれています)とは、複数の方向から撮影したマンモグラフィのデータを使って3次元的に再構成することにより、乳房の厚みに対して、1mmにスライスしたような画像を作ることができる技術です。
どうしてトモシンセシスが必要なの?
日本人の乳房には高濃度乳腺(乳房内の乳腺量が多いため、マンモグラフィだけでは乳がんが見つけにくい乳房のことです。)が多く、従来のマンモグラフィ(2D画像)では乳腺の重なりで隠れて見えなかった病変を、トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)で撮影することにより発見することが出来ます。
日本人の乳房には高濃度乳腺(乳房内の乳腺量が多いため、マンモグラフィだけでは乳がんが見つけにくい乳房のことです。)が多く、従来のマンモグラフィ(2D画像)では乳腺の重なりで隠れて見えなかった病変を、トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)で撮影することにより発見することが出来ます。
トモシンセシスの撮影方法
通常のマンモグラフィを撮影するときに一緒に撮影を行います。乳房を圧迫する時間が10秒程度長くなるだけなので、検査時間はほとんど変わりません。ただし、補助的な検査になるのでトモシンセシス単独では撮影できません。
マンモグラフィ検査における当院の特色
- 当院は日本がん検診精度管理中央機構による「マンモグラフィ検診施設画像認定施設」です。
- マンモグラフィ検査は、専用の検査室や更衣室があり、「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師」の資格を有する女性放射線技師が検査を行っております。
- 撮影後の画像は「検診マンモグラフィ読影認定医師」の資格を有する乳腺外科医や放射線科読影医が読影を行い、迅速に解析結果を判定しております。
- 当院では検査から手術、化学療法や術後の放射線治療、乳房再建術まですべて行うことができます。